衝撃の新英語!マレーシアン・イングリッシュ!

 

 

マレーシアの多言語事情で触れた、多言語ならではの言語の壁を超えてしまったマレーシア人の英語事情のお話しです。

 

これから出てくるコツを覚えていれば、衝撃のマングリッシュもお手の物。
マレーシアに来るご予定があれば是非覚えてみてください。

(マレーシア人の英語の会話をこちらで切り取ってみました。)

 

シンガポールの英語が、英語??と言いたくなるようなシングリッシュというのは有名なおはなしですが

マレーシアでも同じことが起きています。

 

マレーシアン・イングリッシュは通称マングリッシュ(Manglish)と呼ばれます。大学の教育学部の授業で、English vs Manglishという授業が一回あったので、本人たちも自負しているようです。

マングリッシュとは、マレー語と中国語の文法をそのまま英語にしちゃいました。という感じの英語です。単語の使い方ももちろん変わってきます。

そして面白いことにマレー語と中国語のそれらは似ている(らしい)ので、人種を問わず同じ使い方をします。中国語はわからないので、マレー語を例に説明しますね。

 

 

まずマングリッシュに外せないのが Lah と Mah

これは語尾につけます。何にでも使えます。中国語由来とは聞いていますが詳しくはわかりません。ただ、語尾につけるだけで全く意味はありません。日本語の”ね”や”だよ”に近いです。中国語でMa?は疑問詞ですが、疑問詞には使いません。

 

OK lah は、OKということで、No lah は Noということです。それ以上も以下もありません。

 

そしてLah と Mahは一緒ですので、交換可能です。本当に意味はありません。マレーシア人と3分話せば絶対聞きますが、ないと物足りないから使ってる感じです。

伝染力がかなり強いので、お気をつけください。これは感染ったらなかなか戻りません。私の今の頭痛のタネです。自然に出てきます。ただ、何度も言いますが意味はありません。

ただしインドネシア語でLahは命令形なので”ちょっと怖い”らしいので、同じマレー語圏(インドネシア語)のインドネシア人に指示する時ははあまり使わないであげてくださいね。

 

 

次は時制。いちばん典型的な例は、時制の丸無視。

昨日授業に行きました。は、 英語では I went to class yesterday.

でもこれがマングリッシュだと、yesterday i go classになります。

 

また、過去形はマレー語だとsudah (=already)をつければ過去時制も過去完了も全部済むので、alreadyの使用頻度があまりにも高すぎる!

you do your job already or not?, if no, it is late already. faster do!

(仕事終わった?まだだったら遅れているから早くして!)

なんて、時制、文法は丸無視。

また、過去完了と本来のalreadyがかぶる場合は、まさかの2度使い!

it is already too late already‼

(英語だと, it has been already too late!! もう遅すぎるよ!の表現になります)

 

なので、ご飯を食べる時、have you ordered?なんて言っても???です。you order already?と聞きましょう。

 

 

上で気づいた人もいるかもしれませんが、マングリッシュはdo you? have you?などの疑問の前置詞はあまり使いません。

普通の文章で語尾をあげれば疑問系です。質問なのか自分の話をしているのかはそこで判断しましょう。たまに、kah(マレー語の疑問系、日本語の~か?と一緒の発音、これをつけると全部疑問系になります)をつけてくれる人もいます。

you answer now (kah)?(今答えてもらえる?)

sure kah? (本当に?)

you go already (kah)? (行ったことあるの?)

という感じです。

 

2択の時は、 or not?をつけます。orを省く人もいて紛らわしいのでご注意ください。

you do or not? (もうやった?)

can or not? (できる?)

sure not? (本当かよー?)

といった感じです。

 

 

また、繰り返しもマングリッシュならではです。マレー語で同じ単語を2度繰り返すと、名詞は複数形、他は強調になります。この繰り返しは英語では強調で使われます。

だいぶゆっくりは、slow slow。

大したことないよ。はsmall small thing。

マングリッシュに困惑した時は、 you talk slow slow, OK (kah)?と聞くとゆっくりしゃべってくれます。

 

また、質問の答えも文法丸無視でストレートに返ってきます。

can you do it?には can (lah)!(できるよ!)か can can!(もちろんできるさ!ーここにも繰り返し強調あり。)

do you have it?には have (lah)! (持ってるよ!)と返ってきます。

 

また、can と can’t の区別がつきません。なので出来ない時はcan notと言わないと誤解されます。

can you do?と聞かれてできないことには、can notと答えましょう。notをしっかりいうことが大切なのです。can not can notと二回言われたら、本当に無理ということです。奥が深いぞマングリッシュ!

 

 

他にも単語が本来の意味と離れて一人歩きしていることがあります。

quite(非常に)はなぜかどの人種にも”そこそこ”の意味で理解されているので quite expensive!なんていうと、

no! not quite expensive, it is very expensive!!

(そこそこ高いんじゃないよ、めっちゃ高いよ!)となぜか誤解&訂正が生じますのでお気をつけください。特に高額だと言いたいときは、これを使うとただの金持ちだと勘違いされます。笑

ただ、これは細かく、あげたらキリがないのでここでは割愛しておきますね。

 

以上のように、マングリッシュは、英語だけれども英語じゃない、衝撃かつ大胆な言語。

なので、日本人もあまり構えず間違えも誤解も恐れずに喋る必要があります。

(悪口ではなく愛を込めて)テキトーな南の人ですから、間違ってても伝わればOKなのです。むしろこなれた表現で伝わらない方が面倒なのです。

基本的に言語能力が高い&わからない部分はテキトーに流すので、ある程度ぐちゃぐちゃでもマレーシア人は理解してくれます。

ゆえに誤解もしょっちゅうおきますが、それすらOK、外国人だからしょうがない。というお気楽でおおらかなマレーシア人たちなのです。

 

 

マレーシア人でも教育水準や言語背景が違うので一概にみんなこうとは言えませんが、典型的マングリッシュの紹介でした。

マレーシア人でも綺麗な英語を喋る人はこのマングリッシュに呆れている&伝わるためにわざと崩すそうで。柔軟すぎるぞ!

 

完璧なネイティブ英語を!という方にはがっかりかもしれませんが、むしろ覚えやすさと気楽さ、伝わりやすさは俄然マングリッシュなので、一度とっついてみるとおもしろいですよ。

(※語学学校の英語はかなりしっかりしているのでご安心ください)

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