勝手に競ってくる奴から逃げよう。海外生活は競争じゃないよ。

 

 

新参者!なんて言っているうちに、すでに半年が経とうとしています。

自分のペースなんてお構いなしに、時は流れて人は入れ替わります。

 

そして、ここで生まれ育ったならまだしも

この街に全くのよそ者として一人で来た身としては

そこにしがみつくだけでいっぱいいっぱいなのです。

 

今日は、自分で選んだはずのこの街を嫌いになりそうになったことと
それを乗り越えた人から教えてもらった、ココロとの向き合い方、自分の守り方のお話です。

 

まず、移住を決意した時に、移住が2度目だったこともありこれらの覚悟は決めて来ていました。

 

ー地元の友達はなかなかできない。
ー仕事はなかなか見つからない
ービザはなかなかおりない

 

家族も友達も全て持った地元の人の人間関係や仕事のあれやこれを
よそ者がそんなにすぐには理解できる訳がないのはおそらく世界中どこでも一緒。

 

なので、これらは起こるものと察していたので実際に起きても(イタイけど)仕方がない。

こればかりは努力だけではなく時間もかかる。

 

とはいえ、外国人の多い街。ましては東南アジアの人とならすぐに打ち解けるだろう。

くらいのんびり構えていたのですが

 

全くも予想していなかった矢が”同じ移民”から飛んで来ました。

 

インド人にインドが好きだと言うと、君はインドの何を知って軽い気持ちで好きだと言っているんだと怒られ

ましてやインド人にインド人と言うとレイシストだと怒られ(じゃあお前は何人だ?)

 

マレーシアを2年しか離れていないマレー人が、長く帰っていないからマレー語なんて忘れたと言うので、いやいやさすがにそれはないっしょ。と言いった瞬間ブチギレられ

 

中国人に”あなたの仕事は簡単すぎる。そんなのでこの街によく来ようと思ったね?”と、職業を言っただけて啖呵を切られ

 

終いには日本人から、”なんか小慣れてる感出してるみたいで、見せつけてんのかと思った”と面と向かって言われ

 

 

みんなニュージーランドに憧れて来たはずなのに、口を開けばこの街の悪口。

地元の人はフレンドリーじゃないと言う責任転嫁の話題で盛り上がり
白人を”ホワイトキング”となじり、マオリ人を馬鹿にし(誰の国だ?)

この国の人は冷たい、レイシストだと言いながら、”せっかくニュージーに来たんだから白人とじゃなきゃデートしたくない”と言う女子たち(レイシストはどっちだ?)

 

なのにダラダラ集まり、特に会話もせずにセルフィーだけはいっぱいとってSNSへ。

 

 

この”超想定外”な現実に、完全に心を壊されてしまいました。

 

 

1人だけなら運が悪かった。で諦めずにいろんな人に会い続けるけど、ちょっとこんな人が多すぎる。

 

トドメを刺したのは、女子会中に声をかけて来たヨーロッパのお兄さんと雑談し、ウチにくる?と言われたのをお断りした時

”せっかくの○○人のお誘いを断るなんて、お前は馬鹿か!!”と2人がかりで大きな声でなじられた時

 

 

あぁ、この環境、無理だ。と

 

私の知っている”人間”と違う。

ここの人たちは、どうしてこんなに攻撃的なんだろう。

 

 

ビザとお仕事。それだけに集中するはずだったのに、
全くも予想していなかったことで、こんな理由で今までの全てを諦めるの?

 

ただ、こんな人ばっかりなの?この街。

 

そんな状況で、

帰りたいと帰りたくないが交錯し

幸福度も高く、最高の仕事環境が整っているこの国で
自分はなんで就活に関係のない、しかも”同じ外国人”に追撃されているんだ。

おかしいでしょHappyじゃなきゃ。やばい、すり減ってるなんて言えない。と、なっていました。

 

ただ、このことを日本やマレーシアの人に言えば”帰ってこーい”ってなっちゃうよなー。言うのやめたー。

 

 

そんな全てがマイナスに向いていた中で

こちらに来た時に2回だけ会ったマレーシア時代の友達の友達(こちらに来るまで面識なし)からたまたまメッセージが。

 

”おーい、元気?お久しぶり!就活がどうかなー?とたまたま思い出して”

 

 

もう何もかもどうでもよくなっていたので、

 

 

”もうだめだ。メンタルが持たない。助けてほしい”

と、軽い気持ちで聞いたことを全力で後悔させるようなヘビーな内容を、2回しか会ったことのない人に送りつけ、助けを呼ぶ始末。

 

突然すぎる返答にも関わらず心配してくれ、その連絡から2時間後にご飯に行くことに。

 

 

状況を一通り話すと、それは大変だったね。と真顔の後、ちょっと沈黙してから豪快に笑われ、

 

“なにが言いたいかはよーくわかった。個人の意見だけど、聞いてくれ”。と。

 

 

まず、ニュージーランドをはじめ、物価が高めの先進国に来ようとする外国人は

かなりの確率で”Better Life”を求めてくる。

 

なので、サバイバルを生き抜いて少しでも多く稼いでやろう、少しでも世界を知り尽くしてやろう。とみなぎった人が多い。

 

学生でも、最先端の学習や本場の英語を身につけてやろう。と思っているからあえてお安い国ではなくここに来る。

そんなモチベーションと、行動力にみなぎる外国人が、たくさんのお金とリスクをかけて、ここに勝負に来ている。

 

 

中には、移住のために家族ぐるみで数百万、数千万というお金をかけて一世一代の大勝負をかけて来る人もいる。

治安や政治の都合で、戻ったら人生終了。ってくらい追い込まれている人や

もう2度と帰らないと決めて、自分の国を完全に捨て去った人もいる。

ましてや(この彼みたいに)家族と一緒に来て、収入がなくなったら家族共倒れ。という人もいる。

 

そういう追い込まれた余裕のない人が、日本人から”あなたの国いいよね~”と言われてカッとなっちゃうのよ。と。

 

 

国の奨学金できている学生も、本当にモチベーションみなぎるトップクラスが来る国で

その争いを勝ち取ってきた人が、国が豊かになれば豊かになるほど増えてゆく。

 

 

だからこそ、リラックスでおなじみのこのニュージーランドで、いかに自分が優れているかを勝ち示してやろう。という

非常にアグレッシブで場違いな、満たされていない攻撃的な人が多いのも悲しいながら事実。

学生や、就職活動の競争を24時間365日やって勝ち続けないと気が済まない人がいるんだ。とのこと

 

 

そして、地元の”リラックス”を理解し、自分のペースで楽しく生きている人はそういうところを避けるので

新しくきた人や学生、求職者はどうしてもそういう人に会いやすい環境にいて、
そのまま他人が仕掛けて来る勝負に巻き込まれてしまう人がいるんだ。と。

 

そこに一度ハマってしまうと、いつまでもそこから抜け出せないからね。

何もかもうまく行かなくなるから、気をつけてね。とのこと。

 

 

ここでの勝負は、ビジネスの成功、いかに友達が多いか、いかに英語ができるか、

いかに楽しんでいるか、誰とデートしたか、この国に来て大成功した理想の自分を周りに誇示してやろう。

自分がいかに努力してこれを掴み取ったかを見せつけて、”Better person”であることを示そう。ってなる。

 

 

そんな悲しい争いから抜けられずに、

こののんびりした国で周りに、自分が誇れるようにとにかく周りを攻撃して勝ちにきて、

ナメられないように、自分は周りとは違うということをちょっと間違った方法で主張する人がいるよ。

そして、楽しくもないのに顔色を伺いながら友達が多い自分を演じて、無理やり関わって来るけど、巻き込まれたらそりゃ帰りたくなっちゃうよね。と。

 

 

競争しない。攻撃されたら逃げる。

ここで我慢すると余計しんどいから、もう2度と会わない!くらいの覚悟で逃げる。

 

 

”せっかく来たんだから”って自分を無理やり追い込まない

 

異国でひとりぼっちになるかも、って怖くなるかもしれないけど

そういう人にすり減らされるより安全なところにいるんだから、心配しないでいいの。

ワーキングホリデービザでしょ?期限があるんだから、
いつ諦めるかの決断をしなくていいのはラッキーなんだよ、やりたいことだけに集中しなさい。

 

 

そして、その争いから完全に抜け出せた時、そういう悪いことしない人が自然と集まって来るから

絶対に、絶対に巻き込まれちゃダメだよ。巻き込まれたら抜け出せないよ。

 

 

 

絶対に巻き込まれるな。逃げろ。と何度も何度もリマインドをしてもらい、その日は解散。

ここ数日まともに眠れていなかった何か取り付いていたものが消えたように、夜9時すぎに家に着いた瞬間メイクも落とさずパタンと寝落ちてしまいました。

 

 

そして、気づけば翌朝。

 

 

ほぼ寝坊くらいの時間に慌てて起きて、仕事に向かいます。

ちょっとこの街でやっていける自信がないから、田舎にでも逃げようかな。とか色々考えていたけど

まずは都会で余計なものを削ぎ落として、それでもダメならそうしようか。

 

 

そう思い、早速そういう攻撃的な人が多いと思っていたグループチャットに今後しばらく顔出せない。と連絡を入れて完全ミュート。

カレンダーは空くけど、まぁ、なんとかなるでしょう。

 

そんな感じで、今までにないくらい荒れていたメンタルが少し落ち着いた今

あえてこのお話を備忘録も兼ねてお話しておきます。

 

 

 

より良い生活を求めて来たのに、自分を追い込んでしまう人がひとりでも減りますように。

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