マレーシア流、仕事術(前半)

 

 

マレーシアで仕事するにあたり

マレーシアでの労働環境ってどんな感じなの?というおはなしです。

 

ひとくちに、マレーシアでの会社と言っても

完全マレーシア系(その中でもマレー系なのか、中華系なのか)、日系なのか、外資なのか…という違いから、ひとことでは表せないのが正直なところ。

欧米系、シンガポール系の会社の人は、本当に効率が良くて、早い!そして客にも違うと思ったことをはっきり言うストレートさもあります。

日系だと、それこそ基本日本と変わりはなく、お互いのことを〜さんと呼び合うくらいまで染まりきってます。

企業も顧客マレーシアの会社だと、ほんとうに南の人の仕事。遅いし基本ちょっとよくわからない…^^;

 

それはオフィスだけでなく、お買い物などでも。

いいところのお店だと日本顔負けのサービスも!(もちろん料金も日本並みかそれ以上。ちなみにマレーシアの物価は日本の半分から3分の1くらいです)

…でも価格帯が低くなるとご飯食べながら、携帯いじりながらの接客は当たり前。ゲームがいいとこだからちょっと待ってと待たされたり、空港のイミグレーションのお姉ちゃんでさえFacebookやりながらスタンプを押してることも。

そんなピンキリという言葉がぴったりの仕事事情です。

 

 

特にオフィスだと、こちらの外資はその国の文化を丸ごと持ち込みな事も多く、人種関係なくボスが言ったから俺これやる!という忠実なフォロワー気質の強いマレーシア人は、だいたいその会社の方針にどっぷりと染まります。

マレーシア人は、かなりのトップダウン。生かすも殺すも染めるもボス次第です。

(そして、みんな2−3年で当たり前に転職するので、合わないと数ヶ月で簡単に辞めていきます。)

 

一般的にマレーシア人は残業が大っ嫌い。

日系や中華系企業でもない限り、時間がきたらパッと帰ります。

時間で区切るとダラダラやって時間を待つだけ。という人が多いので、アサイン制も増えているみたいです。

 

私のところは駐在員たーくさんのがっつり日系&新卒からの徹底染め上げ教育なので、留学していた頃の働かないマレーシア人のイメージを持ってた私はカルチャーショックを受けるくらいでした。本当にみんな働き者。残業も結構やってます。

(マレーシアだけでなく、海外で一番不利なのは、新卒。なので新卒大歓迎の私の会社は必然的に新卒&若手がかなり多いです。)

 

とはいえ、そこはマレーシア人。ボスがいなくなれば、こんな感じ。

 

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こんなゆるさと真面目さが混同している、お茶目な職場です。

ちなみにひとくちにマレーシア人といっても、人種によって職種に偏りがあります。

経理や営業などお金に関わるものは、やはりチャイニーズばっかり。

エンジニアのように気長に根気のいる職種、事務などずっと続く作業系はおっとり系のマレー人が多いです。

インド系はそもそもどこでも少ないので、ちょっと不明。

私の仕事はそんなハングリーな営業たちと額面をやり合うので、やっぱりチャイニーズだらけ。マレー系は強くものが言えないので合わない子が多いようです。

そんながーっつり日系の私のところでも、かなり染まっているとはいえやっぱりマレーシア人はマレーシア人。

有給はちゃんと取る!家族と健康第一!担当外の仕事はやらない。無茶振りの仕事は無理といって限界までちゃんと逃げる!

…って、普通日系以外では当たり前のことがちゃんとできている

クリーンな感じですけどね。日本も見習うべきな優れた点だと思います。

尊敬するべき点は、お互い様がちゃんとできているので、休みはほぼ絶対に邪魔されません。素敵すぎるぞマレーシア。

なので、その裁量を超えて働かせるともちろんいうことは聞きませんし、無理やりやらせ続けると基本やめます。辞めても次がたくさんある&違う国の企業の方針があるので、かかえ込むことはそんなになさそうです。担当が増えすぎるといい感じに逃げる人も多いので、メンタルヘルスも少なそう。

 

融通はきかないけれどヘルシーな環境ですね。これが外資だともっと色濃く出ます。

特にレストランなんかは、オーダー係と会計係と掃除係で別れているので、担当違いを呼んじゃうと放置か、基本頼んだものと違うものが出てきます。

 

これを不便と取るか、逆に自分の労働環境もそれで許されるとポジティブに取るかで、仕事の価値観はだいぶ変わってきそうですね。

便利になるということは、誰かが便利屋にならなければいけないということをわかっているよくも悪くも割り切った環境な印象です。

電車がこなかったり、業者にすっぽかされたりといいことばかりじゃないですが、みんな仕事はラフに働いています。これでいいんだと気持ちが楽になる気がするので、お互い様ですね。

 

後半に続く…

 

 

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