残業ゼロ!ニュージーランドでのオフィスの1日を公開するよ。

ニュージーランドの現職につき、早いものですでに1年が経ちました。

あれだけ毎日が発見と暗中模索だったオフィスライフもだんだんと日常になり、気合の入れどころや手の抜きどころなんかもなんとなくわかるように。

そして、残業や無駄な仕事がない理由や、たとえそれがあったとしてもマネジメントによる環境要因なのか、自分でなんとかできるものかもなんとなく見えるようになってきました。

そこで今日は、ニュージーランドのオフィスワークの1日と、オフィスの環境がどんな感じなのかをご紹介します。

会社スケジュールは

  • 始業8:30
  • 終業17:00
  • 休憩1時間、実労7.5時間

となっています。

私のオフィスワークスタイルは、おそらくとても一般的なニュージーランドの会社員の1日のはずです。
ニュージーランドで働くのってどんな感じ?と疑問に思う方はぜひ参考にしてみてください。

ちなみに、弊社は、社員約150人とニュージーランドの中ではだいぶ大規模な会社です。(平均は20人ほど)

オークランドを橋の向こう側の丘から一望できるとっても綺麗な景色のオフィスです。
雨と晴れを繰り返すニュージーランドの天気の特徴もあり、ほぼ毎週どこかで虹がきれいにかかるのは何度見てもささやかな幸せ。
そんなオフィスより、すっかり当たり前になった日常をご紹介します。

・朝8.30始業〜午前中


8時30分までにオフィスに着けばOK。車社会のため、10分程度の遅刻なら週に1回くらいあっても全く問題ありません。

始業時間と終業時間はスタンダードではあるものの週に37.5時間働けばこの時間は完全フレックスです。事前申告と許可が必要ですが、基本柔軟に対応してもらえます。
朝7時半から16時までにもできますし、朝9時半から17時半までにもできます。
中には月曜日から木曜日まで朝6時から夕方16時まで、金曜日は午前中のみという働き方をしているもいます。

ちなみに私は朝到着と同時に15分休憩をとって、会社のキッチンで朝食とコーヒーを作ってから始業します。


会社の席はそれぞれ部署ごとに区切りはありますが、来た人から自由に選べる席がほとんど&固定の人でもデスクの上に書類の&最低限の文具以外の放置禁止(ロッカー支給)なので、書類まみれ、モノまみれの机がないのも良い感じです。

山積みのモノや書類がない環境は快適で、モノにあふれないことが前提に作られているので観葉植物なんかもちらほらと置いてあります。
ロッカー以外の収納効率も絶望的なので、機能性はいまいちですがそのぶん観葉植物や写真などがオフィスじゅうにあり、見た目はかなりおしゃれです。

書類の電子化も進んでいて、弊社だけではなくニュージーランドのオフィスは全体的にすっきりとした見た目のところが多いのです。

また、社内での書類共有はMicrosoft Teamを使用しており、報告が必要な書類やシェアするべき資料はすべてMicrosoft Team内で共有され、グループメッセージや同時編集などでシェア&報告が済むので、書類を印刷するという作業はほとんど経験しません。

ニュージーランド人は朝方の人が多いので、会議は午前中が好きな人が多く、固定のミーティングはだいたい朝に設定されます。
中には会社の裏のカフェでコーヒーを飲みながら話し合うなんていうカジュアルなミーティングもあります(コーヒーはカフェに呼び出した人の自己負担)。

特に何もない場合は作業に集中しますが、結構雑談は多いです。みんな集中してますが私語厳禁ではありません。私用の携帯の使用も自由です。

午後に頼んだ要件がその日のうちに返ってくることはあまり望めないので、急ぎのお願いは相手にかかわらず午前中に済ませます。
レポートなども午前中に出しておくと、午後に返事が来るので終業までまたは翌日の午前中までに返答を出しておくことが多いです。
とはいえ、急ぎの時の気合の入れ方はなかなかのもので、急ぎのメールを1時間放置すると本人がまだかと催促に来るので、メリハリがはっきりしています。

会議は要件の薄い内容ではみなさん断固参加しないので、必要最低限に留めます。毎週の定例会議なども特に重要な要件がなければ容赦なくキャンセルしますし、されます。自分の用事が済んだら途中退席が基本なので、無駄な会議はまずありません。
作業に集中できる時間が長くとれる&自分が会議の場にいるときは確実に自分が必要な時のみなので、ひとつひとつのミーティングに集中できるのが良いところです。

軽い確認などは個人のデスクに直接行って話し合います。
忙しい人には”この時間にあなたの席にいくから!”とOutlookで会議時間だけ押さえてからデスクに向かいますが、忙しい人はドタキャン率も高いので基本的に用事があればすぐに探しに行って捕まえる方が効率的です。

・お昼休憩〜午後

休憩は各自の裁量なので、固定のお昼休憩などはありません。
始業を早くしている人は早く昼食をとることも多く、自分の仕事の区切りがついた自由なタイミングで休憩に入ります。

ニュージーランドでの外食は高額。1000円以下のお手軽な食堂などがあまりないため、自分で食事を持って来る人が多いです。
食事を売っていないオフィスも多いですが、どんな小さなオフィスでもほぼ必ず冷蔵庫、電子レンジとトースターはあります。中にはオーブンやコンロがあるところも。
私のところは販売なし&電子レンジとトースターと30席ほどのテーブルやベンチがあるので、あまり外食へは行かずに自分で持って来た食事をレンジやトースターで温めて食べることが多いです。
最寄りのカフェは2切れのサンドイッチで500円くらいするので、外食はもったいないな。と思い全く行っていません。

1時間の休憩の使い道は自由です。私は朝ごはんに15分ほど使っているので30分ほどで済ませますが、誰も監視していないので細かい時間は適当です。
キッチンには自由に使って良いインスタントコーヒーとティーバッグ、ミロ、牛乳があるので自由に紅茶などを作っています。

午後は作業が多いですが、忙しいことに慣れているマネージャー相手や軽い作業の確認などとの会議は午後に設定されることもあります。
午前中より雑談が増えます。参加も作業に集中もご自由に。

15時を過ぎてからのメールは急ぎのものや簡単なもの以外は翌日の返事が多いので、急ぎではない要件や自分の仕事を午後に済ませることが多いです。
16時を過ぎるとみなさん帰宅モードになるので、誰かを巻き込むようなことはすべて15時までには済ませます。

また、ニュージーランドは14歳までの子供は子供だけでの留守番が法律で禁止されているため、学校を終えて親を待つ子供などが食堂やオフィスの隅っこなんかによくいます。大半はゲームをしたりお菓子を食べながら親の終業を待っていますが、たまにオフィスを歩き回る子どもがいたりもします。
オフィスに子どもがうろうろしているのは、ニュージーランドならではの光景ですね。
また、ゲームは普通に音がでていることもよくあるので、ポップな音がどこからともなく聞こえてくることなんかも。

・17時終業 

基本的に大半の人は10分前にはもうパソコンの前に座るだけで帰る時間を見計らっている人が大半です。
17時になるまで帰れないというようなこともないので、16時45分には帰宅する人もちらほらと出て来ます。

午後に来た依頼を今日中に済ませる。などどいうことはほとんど望めない&明日にしてくれと言ってもほぼ確実に文句は言われないので、残業せざるを得ない理由はほとんどないため普通に作業に集中していれば17時を過ぎることはありません。

ニュージーランドの仕事量は、この量を時間無制限でこなせ。ではなくこの時間内で終わる仕事(とそれに見合ったお給料)しか渡さないというやり方です。
代わりのいない超重要な案件などでない限り、あまり遅くまで残ると仕事が減らされ、お給料にも影響がでるので理由なく残ることは好まれません。

私の会社の場合、駐車場まで徒歩10分あり、そこまでのシャトルバスが17時ぴったりに出るので、間に合う時や雨の日はこのシャトルバスに合わせてみなさん帰宅します。
(朝は8時から9時まで10分おきにあるのですが、夕方は17時と17時15分のふたつだけなので、これに合わせて帰るよう会社からも推奨されています)。

17時帰宅、シャトルバスに乗って、駐車場まで行って車で帰ります。
17時頃のオークランドは近年の人口増加&昔はそれで充分だった小さい道の発展が追いついていないので渋滞も多く、この時間を避けて帰宅する人も多くいます。早く来て早く帰る人のなかには渋滞がいやだから早く引き上げるという人もよくいます。
自宅は会社から車で10分かからないのですが、渋滞で15分ほどかかります。とはいえ、近くに住んでいるのでそこまで大したことはないのですが、遠い人はなかなか大変なようです。

とはいえ、17時半には帰宅しているので、非常にゆったりとした平日が過ごせています。
お店は18時に閉まるところが多いので、多くの人はそのまま自宅でゆっくり。という感じになります。
帰宅時間が固定なので、アフター5のスケジュールも組みやすくて助かっています。今は18時半からのヨガに行ったり、スーパーで買い物だけしてあとは自宅で。みたいな感じが多いです。

外国で働くと、帰宅時間などの融通は利く代わりにとんでもなく忙しい、プレッシャーが多いという話をよく聞きますが
”普通に日本で働いているように集中すれば、別にそこまで大変なことはない”というのが1年同じ会社で働いてみての印象です。
特にニュージーランドはゆっくりしているので、時間は短いけど息づまる程の超激務!ということもそこまでありません。
(代わりのきかないトップマネジメントの人は激務&時間の融通が難しそうですが、通常の会社員ではまず起こりません)

就職すると平日の3分の1を過ごすことになるのが職場ですが、のんびりしたニュージーランドのオフィスライフは非常に快適です。
これだけでも、はるばるやってきた甲斐があったな。と実感します。

また、ニュージーランドは1日の3分の1を週に5日間も過ごすんだから楽しまなきゃ!という感覚の人が多いので、
金曜日の16時からはビールを飲みながらの就業がOKだったり(私のところは隔週金曜日OK)、季節のイベントに合わせてオフィスのデコレーションが変わったりします。
現在、ニュージーランドはワールドカップで大盛り上がりなので、弊社もだいぶデコレーションされています。気合がすごい。笑

海外でのオフィスライフ、思ったよりもリラックスしていいます。
興味のある方はぜひ挑戦してみてください*

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