面接。国内でも緊張するのに、海外ではなおさらですよね。
事前準備や、持ち物はどうしたらいいんだろう。と心配の人もいるかと思います。
とりわけ特別な持ち物は必要ないのですが、
もしも面接にひとつだけしか何かを持ち込めないとしたら(まぁ、そんな状況ないですが…)とりあえずカンニングペーパーを持ってゆきましょう。
ここでいうカンニングペーパーとは
必要な時にさっと見れる面接での情報を事前にまとめておいた状態のノートです。
カンニングペーパーのおかげで、
ニュージーランドの現地企業3社
日本で受けた2社の外資系(英語面接/日本語面接)
全ての面接を突破できたので、かなり役に立っていると思います。
今日は、海外で面接を受けるにあたっての
カンニングペーパーのメリット、何を書くか、どう使うかをお話しします。
・面接にカンニングペーパー?そのメリットとは
カンニングペーパーを面接に用意するということは
別に志望動機を丸暗記できないから紙に書いて持って行く、とかそういうことではなく
事前にこれは忘れちゃいけない。ということを効率よく抑えておくために重要です。
※そもそもキーポイントを押さえていれば、暗記は不要です。
例えば、海外就職だと面接官が外国人でお名前がとっても難しい場合があります。
さらに、英語面接に慣れていないかたは、緊張で自分で喋っていることの訳がわからなくなることもあります。
日本語でも決して簡単ではない面接を、外国語、そして相手のホームでやる訳ですから
少しくらいの精神安定剤を持って行った方がいいですよ。ということです。
よく大学の就職活動などで、
”面接対策マニュアルを買ってハナから質問を想定して丸暗記することで乗り切る。”
みたいなことはありますが、丸暗記はおすすめしません。応用に弱いので効率が悪いです。
海外就職の面接では、どちらかというと仕事の話が多めの雑談スタイル(1問1答じゃない)が多いので、そもそも丸暗記はかなりの確率で無駄になります。
事前に自分のペースに持って行きやすい話題などを控えておき、
ちょっと面接で自信のない部分に持っていかれそうになった時にそこにある話題集の話に変えてしまうなど、そういった方向でこのカンペが役立ちます。
これがあるとテンパることもないかと思います。
カンニングペーパーに書くこと
まずは、ノートを用意します。
サイズは自由です。
見開きで、左をカンニングペーパーにします。
まず、目立つところに書いておきたいのが
―面接官の名前 ―自分が受けるポジション。
緊張している時の人間の記憶はたかが知れています。
何かの間違えでここで引っかかると、その後パニックで地獄を見ます。ほんとうです。
こんなの間違えないよ。と自信があっても書いておきましょう。
次に、海外就活だと必ずあるのが Job Description(募集要項)
これは必ずありますし、これ以外の仕事はやらないので、ここに書いてあることが全てになります。
そのためここにある中身で
- この話はしたいという項目
- 質問したいこと
- もっと詳しく聞きたい項目
- 自分が話しておきたいこと
を、リストアップしておきます。
次に、LinkedInを開きます。
>LinkedInって何?説明から便利な機能の紹介はこちら
そして、これから自分が受ける会社や役職と同じことをしている(していた)人を探します。
面接官のプロフィールも探します。LinkedInは仕事においてオフィシャルなプロフィールなので、覗きに行ってもOKです。
相手に観覧履歴として残るので、事前に勉強のためにプロフィールをチェックしたことがバレますが、全く問題ないはずです。
そこから面接官(人事面接の場合は不要)や、同じ役職の人が何をしているか、プロフィールに記載があればラッキーです。
その内容を簡単に要約したものをメモしておきましょう。
面接官に『あなたのプロフィール、見させていただいたのですが…』と切り出すと、話がそこから派生したり、
相手が面接終了後に自分のページを見てくれる可能性もあります。
これらは実際にこれから自分のすることをやってきた人たちのプロフィールなので宝の山です。
―その人たちが実際に何をやっているのか、 ―そこから興味のあること、質問したいこと
を、控えておきましょう。
そこに書いてあったことを質問するのも大丈夫かと思います。
(私は2度やりましたが、今のところ反応◎です。)
この役割だとこんなことをやるんじゃないかなと思ったので質問なのですが〜という感じで質問は切り出しました。)
もちろんプロフィールが見つからない、何も書いていない場合も多いので、
あればラッキー。という感じです。
次に、LinkedInでも会社のオフィシャルホームページでもいいのですが
―その会社が何をやっているのか
―規模と本社の所在地
―自分の受ける部署が何をやっているのか
を、簡単にメモしておきます。
ニュージーランドでは、“うちの会社の何を知っていますか?”というのが真っ先にくることがとても多くありました。
暗記する意味もないので、基本情報だけメモしておきましょう。
むしろこのカンニングペーパーを秘密にする必要もないので、事前情報は控えてきているのでと読み上げてもOKです。
事前に調べてくれたという好印象をもたれる事も多いので、恥ずかしがったり隠すことはありません。
そして最後に、質問リストも作ります。
もちろん自分が純粋に疑問に思っていることや聞きたいことがあればそれが最優先ですが
外資系って思った以上に“質問ありますか?”って聞かれる印象があります。
自己紹介・仕事の内容確認の後すぐに“Job descriptionの内容に質問ありますか?”に始まり
その話の中でさらに質問ありますか?となり
ほかに聞きたいことはありますか?となって
最後に、質問ありますか?です。本当によく聞かれます。
雑談形式で、たっぷり質問した後にさらにこれなので
必死で絞り出す必要もないですが、控えがあって損はないかと思います。
2回くらい質問したのにまだ聞かれて、もう聞く事もないなという場合は、面接官のその会社の経歴を聞き雑談にもってゆくのもいいかもしれません。
それも難しい場合は、外国での面接に緊張しているので、何か思い出したら連絡させてくださいというのも◎です。印象が悪くなったりはしないです。
他にもYoutubeやLinkedInラーニングなどで世間の好む質問集で予習して、想像以上に質問があるか聞かれたときのストック集なんかもあると良いかもしれません。
一般的に使えるストック質問も少しまとめておきます。
- 一緒に働きたい人として、どんな人を探していますか?
- もし私が入社したら、一番最初にやらせたいことは何ですか?
- いま、このビジネスで一番やりたいことは何ですか?
- あなたは、どういった経緯でここの職場・ポジションになったのですか?
- 忙しいお仕事だとは思いますが、個人的な“効率ハック”があったら知りたいです
- 〇〇(自分の面接を受けた国)の業界・働き方はこう思うのですが、実際のところどうですか
これらの質問は、もし今回の面接で落ちても次回に使える話が聞ける可能性があるので
面接が手ぶらにならないメリットもあるのでおすすめです。
そして当日は、右にメモを取りながら、左側をカンペにして必要に応じてチラ見してゆきます。
左ページに入りきらない場合、その前の見開きページも使ってOKですが、その場合は常に必要なものをメモと同じページに会話リストを、
特定の質問や回答のためだけに準備しておいたもの(会社情報)を別のページに書いておくと◎です。
先ほども言いましたが、カンペを隠す必要もないので、うちについて何か知っている?と聞かれた時に
「調べてきたんですよー」と行ってページをめくる方が、
志望動機とか話している最中に突然ページをめくり出すより印象いいはずです。
大事なのは、“聞きたいこと・困った時の話題リスト、質問集が常に目に入っていること”です。
また、このカンペを作ることで
実際にJob Descriptionを読み込み、要約するので内容がなんだかんだ頭に入ります。
このひと手間をカンペという作業で強制的に行なうことで、意外と当日テンパらなくなりますよ。
外資や海外での面接を控えている方は、ぜひ補助輪程度に試してみてください。
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