バックパッカー旅のすすめ#8:旅先で安全対策とお役立ちグッズ

第8章 これでばっちり:旅先で安全対策とお役立ちグッズ

知らない場所に旅をする、ましてや海外となると”安全対策”は重要な項目です。
そこで今日は旅先にお役立ちで防犯にも役立つオススメの持ち物一覧と、安全対策についてのお話です。

目次

旅先の安全対策お役立ちグッズ

旅先でのトラブルを回避するために持っていた方がいいものに焦点をあげてをご紹介します。

旅先の便利グッズや持ち物、パッキングについては、以前にご紹介しています。
><ミニマルパッキング>1ヶ月までの旅なら、預け荷物なしで身軽にいこう。

ジップのついたお菓子の袋


ジップのついたお菓子の袋や、ポテトチップスの缶などは貴重品入れとして大活躍します。

ATMが限られていたり使えない地域では、現金を多く持ち歩くこともありますが、一箇所にまとめておくのはリスクです。
お金を分散させるだけでなく、このようにどう見てもお金が入っているようには見えないものの中に入れておくのがいいでしょう。

スリも、お財布やポーチを狙います。誰も現地のスーパーで数十~数百円で買えるお菓子の袋を先に盗んだりはしません。

他にも、頭痛薬や酔い止めなどの薬のハコなんかもオススメです。

とはいえ、お菓子の袋からお金を出しているところを見られては意味がないので、お財布といての使用は控えた方がベターです。

番号式の南京錠

南京錠はドミトリーでは欠かせないとっても基礎的な安全対策グッズです。
多くのドミトリーで貴重品ロッカーが割り当てられますが、鍵はほぼ必ず持参となります。

ドミの中で盗難にあったことは一度もありませんが、それでもやはり持っているに越したことはありません。

私は鍵をなくす自信があるので、番号式一択にしています。

あまり大きい南京錠だと入らないところもあるので、100均などにもある小さな南京錠で大丈夫です。

ペットボトルホルダー

貴重品が入っているバッグは小さい方がよく、開け閉めの回数も極力減らすほうがベター。
お水をカバンに入れておくと、まずお水が入る大きなカバンが必要ですし、よく歩くことの多い旅先ではカバンの開け閉めの回数が増えてしまいます。

ペットボトルを外側にしまえるバッグであれば問題ないですが、そうでない場合はこのようなボトルホルダーがあると便利です。

いろんな国のお土産やさんで安く購入できます。自分で作っても◎ですね。

紙とペン、地図

道を聞くときに注意して欲しいのが、Google mapを開いたままのスマホをそのまま渡すのは危険な国や地域が多く存在することです。
スマホが現地では数ヶ月分のお給料だったりする物価の安い国だとなおさら、人に渡すという行為はリスクが大きいのです。

それらを防ぐためにも、道を聞いたり何かメモを取りたいときは、紙とペン、地図を使いましょう。

ダミーの財布

私はこれを持って行った場所はフィリピンのマニラだけでしたが(使わずに済みました)、治安に注意が必要な場所では活躍します。

ダミー財布とはいえ、ちゃんと財布を使用し、クレジットカードなどを入れるメインの財布よりも立派に見えるものを使用します。

ダミー財布には、少額の現地通貨と1000円札を2枚くらい(または渡航先以外の紙幣を少額)、そして使わないポイントカード(見た目がクレカに近いものがベスト)を入れておきます。

これは囲まれたり、絡まれたりして金をよこせと言われたときに差し出します。
ほとんどの国では必要ありません。

現地通貨以外を入れておく理由は、”一体この財布にいくら入っているのか”をわからない状態のままお引き取りいただくためです。
そのため米ドルやユーロではなく日本円がいいのです。

日本のお札は高いので、あれば他の通貨を使っても◎です。私はゼロが多いインドネシアの5,000ルピア札(約50円)の綺麗なお札を5枚くらい忍ばせときます。綺麗なお札はそれだけで使用頻度が低い=高額と誤解してもらえるメリットもあります。

クレジットカード、海外対応のキャッシュカードやキャッスパスポート

最大の安全対策は、やはり”現金を持ち歩きすぎない”ことに尽きます。

現在では多くの国がATMやキャッシングに対応しており、必要になったら必要な分だけ引き出す。支払いはカードで行なうことが一般的です。

磁気不良やATMとの相性など、知らない土地での現金引き出しはなぜか難航することが多いので、複数枚持ち歩きましょう。

海外旅行の安全対策について

ほとんどの国では、観光地や人通りの多いところを旅するだけなら危ない目にあうことはまずありません。
それでも、旅人がやりがちなちょっとした引っ掛けに騙されてしまうポイントを紹介します。

頼む前、乗る前、買う前に値段を聞き、到着後または受け取り後でないと支払わない。

先進国以外でのタクシーやレストランにあるのが、
先に支払いをさせておいて違うスタッフやドライバーが来てお金をもらっていないと2重請求すること。
タクシーの場合、先払いと言われ支払い後に徒歩で数分離れた車に乗せられ、乗車後に違う会社だったというトラブルが起きる場所もあります。

レストランで頼んでいないものをテーブルに置かれ、食べたら課金などもよく起こります。

モノやサービスを受け取る際は、必ず値段を確認し、受け取った後に支払いを済ませましょう。
また、事前支払いの時はレシートを必ずもらいます。発行してくれない場合、返金を求めましょう。

宿の人とのトラブルは、だいたい責任をとってもらえない

女性の一人旅に多い、”宿のお兄さんやたら優しい問題”も少しお気をつけください。
その宿で働いているからと言い、命の安全と金銭以外の客トラブルに対して責任を問わない国はとても多いです。

私は以前宿の受付のおっさんがやたらお酒を用意してくれて、一緒にロビーで飲んでいました。

旅慣れていなかった当時の私はだんだん距離が近づいてくるおっさんを”まぁ宿の人だし気のせいだろう”と思っていましたが
いきなり脚を掴まれ、そのまま抱きつかれ、パニックになって走って受付の人に事情を説明すると

”あいつはちょっとおかしいからね。ちゃんとNoって言わなきゃ。殴っても問題ないよHAHAHA”

と、笑顔で諭され海外のセクハラはよっぽど強引でない限り客の自己責任であることを思い知らされました。
(むしろ外国人旅行者を引っ掛けるのを楽しみに接客しているスタッフもいます)。

宿のスタッフだ(身元がはっきりしている)からといって、確実に何もしてこない安全な人の保障はないと思ったほうが懸命です。

いきなり日本語で話しかけられたら、残念ですが疑いましょう。

体感ですが、街中や特に観光地で日本語で話しかけてくる人はだいたい怪しい人で間違いないです。
日本人が英語苦手なことはよく知られているので、日本語で話しかけてきていきなり家やお店に誘う人はかなり怪しいです。

そもそも現地人が現地に住みながら短期間しかその街にいない日本人観光客と仲良くなるメリットってほぼないんですよね。

日本人の友達が欲しいなら居住者を探せばいい中で、あえて観光客に話しかけてくる人って結局長期滞在者にすると問題になるようなことを企んでいる場合がほとんどです。
(これは海外に住んで気付いたのですが、初対面の人との会話なんてほぼテンプレ化するので、日本語を勉強している、忘れたくないという理由でも初対面に話しかけまくっての練習は効率悪すぎるので普通やりません。)

本当に普通の人なら、観光客の警戒はちゃんと理解するはずです。しつこくなればしつこくなるほど疑った方がいいです。

長距離バスに乗るときは、バスのナンバープレートを必ずメモる!

長距離バスに乗るときは、バスのナンバープレートは必ずメモるか写真を撮っておきましょう。

忘れ物をした時や、盗難にあった時、乗り継ぎが必要な時、または大きなバス停で発着が激しい場所で助けが必要になる時などにバスナンバーを聞かれることが非常に多くあります。

また、忘れ物や盗難の際はバスナンバーを知らないとまず相手してもらえません。

長距離バスの休憩中にカメラを盗まれた。などといった場合もバスナンバーがない限り警察がレポートすら書いてくれない場合もあります。

たかがナンバープレートですが、結構重要な情報だったりします。
そして長距離バスの休憩中は貴重品は必ず持ち歩きましょう。

怪しいと思ったら、相手が怒ってもいいから立ち去る

日本人がNoと言えないのも残念ながら有名で、感情的になったり強引になればまかり通ると思っている人がいます。
これらの人は、こちらがごまかしたりはぐらかしたりは完全無視、断ったり嫌な顔をすると怒ったり嫌味を言ったりしてきます。

…が、この怒りや嫌みまでも含めて交渉カードだとなにも考えずにやっている人がほとんどなので、

怪しいなと思ったら相手のリアクションを確かめる前にまず立ち去りましょう。

怒ってきたら、怒らせたままでいいのでとにかく物理的に離れましょう。言いくるめに成功すうるとどんどん調子に乗るので早いうちの拒絶が重要です。

大丈夫です。その人とは2度と会うことはないのですから。

***

そのほかにも、治安や旅のスタイルにより気をつけなければいけない安全対策は変わってきます。

とはいえ、大まかにはこれらを気をつけていれば基本的に問題ありません。

ちょっとしたぼったくりやバスの予定が変わって2時間も待たされた…などといった小さいトラブルは誰しもが通る道なので、深刻でない限り旅の経験のひとつとなります。

慣れればトラブル回避もうまくなるので、最初が一番気をつけた方がいいかもしれません。

安全にさえ気をつけていれば、旅は本当に素晴らしいものになります。ぜひ身の回りに目を配らせながらも、思いっきり楽しんでください!

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