バックパッカー旅のすすめ#3:長旅のやり方について

第3章 旅ってどうやるの?:長旅のやり方について

バックパッカーというと、陸路で国境を越えたり、キャンピングカーとかで移動したりするんでしょう?
国境とかってどう越えてるの?3ヶ月とかどうやって計画立てるの?飛行機や宿はどうやってアレンジするの?
風邪とか引いたら?てかキツくないの?作法とかあるの?言葉は荷物は洗濯は?

…などなど、長旅は実際にやってみるまでは未知数かもしれません。

そこで、私が10年間経験した上で長旅の計画の立て方やどのように旅しているかを実際の体験談を例をとってご紹介します。

…結論から先に言ってしまうと、地球の歩き方を購入して、そこに書いてある方法で街に行き、そこに書いてある宿に泊まれば大体は全部スムーズに行きます。

そんな元も子もない結論を先に言ってしまった上で、そのやり方からどんどん自分なりのアレンジを重ねて落ち着いた現在のやり方を旅慣れる前の経験と合わせてご紹介します。
ある程度旅慣れてくると自分なりのプランの立て方やスタイルがわかってくるので
地球の歩き方すらいらなくなりますが、その頃にはこの記事ももう必要ないはずです。

目次

長旅の全体の予定の立て方

まず、行きたい地域を決めます。
そして、地図を眺め、”絶対にここに行きたい”場所リストをピックアップします。

例)2ヶ月半でシルクロードを横断したい!
ーウイグル人のいる街(中国・ウルムチまたはカシュガル)
ー留学時代の友達の家(キルギス・ビシュケク)
ーレギスタン広場(ウズベキスタン・サマルカンド)
ー青いペインティングのお皿買う(ウズベキスタン)
ー(トルクメニスタン)※ビザが超難関のため無理なら諦める
ーイマーム広場(イラン・イスファハン)

ここでのポイントは、あまり細かく候補を上げすぎないこと。
どうしても行きたい!!!という所に絞ります。

この場合、地図で見ると直線なので、ルートとしては日本→中国の航空券とイラン→日本の航空券を探します。
もしかしたら青ルートの方が航空券が安いかもしれないので、赤ルートと青ルートの候補として航空券を調べます。

すると、イラン→日本はも13万なのに、トルコ→日本着となると航空券全部でなんと9万で済みます。
青ルートはどの航空会社でもびっくりするくらい高い。。。
そこで、今回は赤ルートだけど”トルコも行く”ことになりました。チケットを購入します。
(国の追加はこれくらい適当にやります。)

これでも充分難しそう…と思った方へは
ウズベキスタンは栃木、イランは群馬、トルコは新潟と読んでください。

正直、その感覚で大丈夫です。やればわかります。本当にほぼ同じレベルです。

では、入り口と出口が決まった所で次にすることは、全体のプランです。

私はこれくらい予定をざっくりとたてます。

丸で囲んであるのが、もう決まっている日付(航空券や友達の約束などもう決定したもの)

その他の予定は、全体的に行きたい国をバランスよくまわるならいつを目安に動くべきかのだいたいの時期が書いてあります。
(これが守られるかは別として…)

そして、全体のプランはこれで終了です。
これ以上は正直決めても意味がないくらい現地の状況は変わります。

細かい予定は、その前の週くらいに立てることをお勧めします。

私は、各国に行ったときにもう少しだけ細かいプランをざっくりとたてています。日付は目安なので2−3日のずれは気にしていません。
(このプランも現地で何回も書き直すので最初と最後で全然違うものになってます)

次に、今回行く国々の”観光ビザのいる国”を調べると

・カザフスタン
・ウズベキスタン
・イラン

 
この3カ国だけは日本からのビザがいるので各大使館でビザを取得しました。
日本のパスポートはとても強いので、ほとんどの国がビザ不要&近隣国から観光ビザが取れる国が多いので絶対に行く所だけでOKです。

東南アジアやヨーロッパはまるっと不要なのでこのプロセスはいらなくなります。

そしてビザを取り終えたら、最初の1−2泊だけ宿をとります。
宿は毎回、初日は航空券購入直後に、残りは長距離移動する日の当日と翌日くらいを移動日3日前くらいに予約します。

宿が気に入れば延泊、気に入らなかったら現地で探せばいいと思っています。
移動日もままならない中で先まで取りすぎるのは足かせになるので決まっていない予定の部分の宿の予約は避けましょう。
(地球の歩き方とAgodaがあれば宿が見つからないということはよっぽど僻地じゃない限りはないです)

現地での宿の探し方は以下となります。

・地球の歩き方やネットに書いてある宿に直接行って”今日空いてる?”と受付に聞く
・空いていない場合は”ほかにこれくらいの値段の宿ある?”と教えてもらってそこへ行く
・AgodaやBooking.comで現在地に近い場所を調べてその場で取る
・他で会った旅人に”どこ泊まってる?”とすすめてもらう
・宿の中にはグループ会社ならぬグループホステルみたいにそれぞれの都市でお互いに紹介しあっている宿もあるのでそこに紹介してもらう

 
よっぽど外国人を避けた田舎や僻地に行かない限り、この方法で見つからないことはまずないのでご安心ください。

旅慣れていない人は、地球の歩き方を一択でオススメします。
日本人宿泊客や日本人慣れしたスタッフもいるので基本的にいけます。

また、予算が限られている人はCouchsurfingのホストを探すのも◎です。
カウチサーフィンの場合はホストに受け入れの準備をしてもらう必要があるので5日から1週間前までには予約を入れておきましょう。

国境の超え方や長距離移動の仕方

 
長距離移動の場合、越境の有無にかかわらずあまり手順は変わりません。

一番簡単な方法は、自分の泊まっている宿の受付の人に、”○日にこの街(国)へ行きたいんだけど…”と聞けば、だいたい宿のスタッフがバスのチケットを予約してくれます。
または、チケットの予約や購入が可能なバスターミナルの場所を教えてくれます。

現在ではネットからの購入が一番確実な国が多いですが、慣れない土地ではバスターミナルに直接出向いて購入する方が確実なこともあります。

バスのチケットを取るときに確認することは以下となります

ー行き先の街のどこに止まるか(なるべく中心部に近い停留所を選びます)
ーちゃんと紙かEチケットが支払いと同時にもらえるか(支払ってチケットがないまま誘導されたら要注意。再度お金を取られることがあります)
ー予約の場合は、何時にどこから出発するのか

国や地域にもよりますが、大体は現地でそのまま購入して次のバスに乗るのが確実です。
ただし、本数が少ない場合や混んでる場合は予約があると安心でしょう。

また、海外のバスは遅刻は当たり前&早めに出ることもよくあります。出発の20分前くらいにはついておくことをオススメします。

本数の多さや予約をするべきかの確認は、地球の歩き方、宿のスタッフ、出向いたバスターミナルの時刻表を参考にしましょう。

越境というと大仕事に聞こえますが、いざ現地に行けばそんなに難しくないので安心してください。

現地でプランを変更する

 
このように、長旅ではあまり綿密な計画が立てられません。
この旅の例では私の旅プランは現地でこれだけ変わりました

・ウルムチにウイグル人たくさんいたのでカシュガル行きをやめてウルムチ延長
・タジキスタンのビザを取る(キルギスで取る予定)が面倒になったのでタジキスタン断念
・カザフスタンの物価が高いので5日間の滞在を3日に短縮
・ウズベキスタンが気に入ったので10日の予定を19日に延長してアゼルバイジャン断念
・難関トルクメニスタンビザ(ウズベキスタンで20営業日)はどう頑張っても間に合わないので断念
・ジョージア、アルメニア経由でイランに行く
・トルコ(2度目)を陸路でゆっくり旅してもいいなと思ったけどイランが気に入ったので短縮はなし&トルコは通過だけ。

こんなに直前でコロコロ変えても、宿もバスもちゃんとあります。そう簡単にどこもいっぱいにはなりません。

国の追加や削除というととても大きな変更に見えますが、ビザが不要な国の多い日本のパスポートではそんなに難しい変更ではないのです。

むしろ予約をガチガチに固めてしまうと、予定外のプランが入る余裕がなくなり大変となってしまいます。計画を立てない勇気が最初は必要かもしれません。

現地プラン(例:イラン)も、こんな感じでどんどん変わり、最終的に新しい紙が必要になるくらい変わります。

これは、現地でイスファハーンが気に入ったので延長&ケルマーンという現地人おすすめの場所を教えてもらい急遽行きたくなったので追加しました。

こんなことをほぼ毎日繰り返すので、結局最初の予定と合うのは行きと帰りの飛行機の日だけ。となってしまうことも。

でも、それでいいんです。旅ってそれくらい気まぐれなものだと思っています。
スケジュールはなるべく空けて現地の感動に引っ張られるがままに詰めてゆきましょう。

こんな適当でいいの?とよく聞かれますが、これがおそらく長旅でできる一番細かい計画だと思います。これでも結構細かい方かと思います。
どこの国でも、どこの街でも現地の人が住んでいます。生活と移動をしています。衣食住と移動の基本的手段は、どこにいっても無理なくできる場所がほとんどです。

長旅の疑問(洗濯、荷物、食事や作法etc…)

 
何カ国もまたぐ長旅をするというと、よく聞かれることをまとめてみました。

Q:英語も現地語もできないけど旅できる?
A:できます。私はアラブの旅は英語もアラビア語もわからないまま突入しましたし、シルクロード(ほとんど英語通じない)も現地語ゼロでいけました。
料理の注文はメニューを指差す、周りの人の食べてるものを指差してこれが欲しいと言う、写真を見せるなどで注文できます。ぼったくりが不安な場合は注文前に値段を聞きましょう(電卓や紙とペンを持って値段を書いてもらいましょう。世界中だいたいHow muchはわかってくれます。)
バスも目的地指差し&電卓。宿はだいたいどこでも旅人英語と言って単語を繋ぐだけで通じます。

Q:ドミトリーは綺麗なの?
A:場所によります。信じられないくらい安くて綺麗なところもあれば、汚いところも普通にあります。だから現地で探す方がオススメなんです。現地で直接今日空いてる?と探す(ドアノッキングといいます)と、部屋をみてから決めることができます。値段と部屋の中を見て気に入ったところを選びましょう。

Q:シャワーが壊れてたり、ドミトリーだと順番が回ってこなかったりするの?
A:シャワーが壊れている場合は、壊れている旨をスタッフに伝える、英語に自信がなければスタッフについてきてと言って問題のあるシャワーを見せましょう。どうすればいいか教えてくれます。
ドミトリーにシャワーの順番はありません。空いてる時に入ります。タンクのお湯が少ない場所などもあるのでなるべく早い時間がおすすめですが、世界中の多くの人は夜ではなく朝にシャワーを浴びるので朝の方が混んでいたりします。オススメは日没くらいの時間で、お湯がぬるくても耐えられる&空いている時間がだいたいこのくらいになります。

Q:洗濯はどうしているの?
A:コインランドリーを使ったり、宿の洗濯サービスを使います。バックパッカーの多い宿だと洗濯物を干すスペースがある所(特に水の豊富な東南アジア)は自分でバケツで洗って干してもOK。とはいえコインランドリーもそんなに高額じゃないのでコインランドリーで十分だと思います。内側(下着やTシャツなど)を増やして外側(セーターやアウター)を最小限にすれば、少ない荷物で洗濯の回数が減らせます。

Q:ドミトリーの場合大きい荷物はどうするの?
A:自分のベッドの下か横に置き、宿を変える時以外はそのまま置きっ放しでデイバックひとつで普通に外出します。どこの宿にも貴重品ロッカーがあるので、貴重品だけはロッカーにちゃんとしまっておきましょう。
貴重品の入っていないバックパックを盗まれることはまずないと思います。少なくとも私の経験上はゼロです。ほとんどの場所でチェックアウト後もフロントでバスや飛行機の時間までは無料で預かってくれます。中には戻ってまた泊まることを条件に1週間くらい預かってくれるところもあるので、隣町まで身軽に2泊♪とかもできる場所もあります。

Q:バックパッカーの宿にいるあのバックパッカー集会は何者ですか?怖いです。
A:みなさん人懐っこい寂しがりやのいい人です。お酒持ってテーブルに向かえばほぼ確実にいれてくれます。
詳細は第7章 旅の仲間づくり:ホステルや旅先でのコミュニティーの入り方で紹介します。

Q:ドミではゆっくり休めますか?
A:私はゆっくり休めますが、音や光に敏感な人や他人と部屋をシェアできない人にはドミはしんどいかもしれません。ドミのある宿にはだいたいシングルルームもあり、ホテルよりは安価に泊まれるのでそちらもおすすめです。

Q:体力に自信がありません
A:低燃費な旅のスタイルもたくさんあります。例えばお昼過ぎまでゆっくり寝たり、夜は9時にさっさと寝ちゃってもいいんです。移動も最小限でいいんです。そんなに旅に出るからと1日中歩き回る必要も毎日宿のキッチンで誰かと会話する必要もありません。
私は1ヶ月を超える旅になると、だいたい月に1〜2回は”観光しない日”を作って、宿で一日中本読んだり写真の整理したりお茶飲んでゴロゴロしてるだけの日を作っています

Q:ずっと外食なの?
A:国にもよりますが、ドミがあったり長期の旅人がくる前提で作られているホステルの多くにキッチンもあるので、現地の食材で自炊は可能です。
どの宿にもお湯はあるので、カップラーメンやインスタントの味噌汁は持っていってもいいかもしれません。どこの国にもお米はあるのでふりかけと味噌汁を持ち歩いてると言う人は見たことあります。

Q:風邪をひいたらどうするの?
A:大体が疲れが原因なので、まずはゆっくり寝ます。それでもしんどかったら薬局に行くか、薬局に行ける状況(言語や地理的な理由)ではない場合は宿のスタッフに調子が悪いのだけれど薬を売って欲しいというと買ってきてくれます(たまに手数料とられます)
また現地の薬は怖いと言う人は、あらかじめ薬を持ってゆきましょう。私は油っぽいものが多い国では胃がもたれるので漢方胃腸薬は持ち歩きます。あと、虫刺されとアレルギー対策で抗ヒスタミンも場所によっては持って行きます。
また、世界共通で”パナドール(Panador)”と”ニューロフェン(Nurofen)”はバファリンみたいなものなので信用して大丈夫です。

Q:各国のマナーやホステルでの振る舞い方はどうしてるの?
A:現地のマナーは地球の歩き方の後ろ側に書いてあったり、ネットで調べると出てくるのでそれを参考にしておきますが、世界中どこでも外国人はそんなに細かく言われないので、基本的に

ーキレたり暴れたり大声出したりしない
ー人のものを勝手に取らない
ー挨拶の握手以外で人に勝手に触らない、人の写真を勝手に撮らない
ー犯罪しない

 
これだけで十分です。特にホステルは世界中のそれぞれの文化が混在するので、ルールみたいなものはありません。
また、国によって法律が変わるとはいえ、普通に人間として生きている以上いきなり一発アウトみたいなタブーもほとんどありません。

特殊な法律(イランでは女性はスカーフを被らなければいけない、シンガポールでは電子タバコがダメ)などはガイドブック、ネット、国境、入国管理官、それから宿の人に口酸っぱく言われるので嫌でもわかるので大丈夫です。あまり気にせずありのままでいましょう。最初は不安かもしれませんが、大丈夫です。

Q:移動や越境のタイミングはどうしてるの?
A:気が向いた時に気が向いた行き先の移動手段を調べて、利用可能な日時がタイミングとなります。
国や都市の決め方は進む方向だけざっくりと決めて、あとは現地のお勧めを現地でどんどん足してゆくスタイルです。
移動や越境は東京に住んでいる人が週末に箱根へ行く電車のチケットを取るような感覚と同じです。海外だから、越境だからと構えるほどのものではないので気軽に決めていいと思います。やってみればその簡単さにびっくりするはずです。

Q:ぼったくられないか不安です。
A:ぼったくり対策としては、料理やサービス(タクシー、マッサージなど)をお願いする前に値段を聞くこと、注文したもの以外のモノやサービスを受け取らないこと。最初言ってた金額以上を言われたら支払いを拒否することです。

頼んでない料理がテーブルに置かれた時は、値段を聞きましょう。ほとんどの場合は有料だけど勝手に置いて後でお金を取ることがあります。
外国人の観光客がなんでも値段を聞くことは別に失礼でも恥ずかしいことでもなんでもないです。
フットマッサージなのに肩までマッサージされたら、それは頼んでいない。これは無料か?とはっきり聞きます。頼んでないとだけ言っても”いーのいーの!”とはぐらかされることもあるので、この分は頼んでいないので払わない。とはっきり言うとそこで諦めてくれます。

ぼったくりは支払いやサービスを拒否すると必要以上に悲しんだり怒ったり、日本人が嫌いになったなど話を大きくするのが特徴です。全部演技なので気にしなくてOKです。ただし、受け取ってしまうと面倒になるので予防が一番の対策です。

Q:相場がわからないので騙されていないか心配です
A:相場は時間と共にわかるものなので、最初は失敗して当然です
私もインドネシアでタクシー代を5倍ほどふっかけられたり、シリアで200円の食事に1000円払ったこともありました。

悔しい気持ちはわかりますが、払ってしまったらそれで同意なのです。最初はぼったくられるお金も経費だと思っておきましょう(なので物価の安い国を最初に選ぶことをオススメします)
ググって大体の目安を掴むのが◎ですが、それでも現地にいないとわからないのが相場。だいたい物価は2〜3日で肌感がわかります。

それまでは、このサービスだったら自分はいくらまで気持ちよく払えるかを判断基準にします(大体ネットやガイドブックで調べたものの〜〇〇と書いてある上限まではOKなどと現実的な数字にします)。たとえそれが相場より高く払いすぎてしまった場合でも、自分が気持ちよく払うと決めたのだからそれでいいのです。それよりも上だった時は、高いとちゃんと言いましょう。

Q:ひとり旅は寂しくないですか
A:ずっと1人だとかなり寂しいですが、ひとり旅をしているときでまず本当に1人になることってほとんど無いんです。
ドミ派だとだいたい宿で会った人と一緒にご飯にいったり、現地の人が話しかけてきてそのまま長話になったりします。
ひとり旅をしていて終日ずっと1人で過ごす日は、多分1週間に1日くらいです。ドミに泊まっていれば基本誰かしらと話して、一緒に食事しています。

複数の国を楽しむ時は、旅にテーマを決めてみよう。

 
私は長旅でなくてもよくやるのですが、旅に行く前にひとつ”テーマ”を決めてゆきます。

テーマは、自分がその旅で見たいものや得たいものを選び、頭の片隅に置いておくだけでも旅がもっと面白くなります。

もちろんテーマにこだわりすぎる必要もなければ、複数個設定してもいいと思います。
”なぜ私はそこへ行きたいのか?”を一言で表せるものをテーマにすると、自分が見たかったものや体験したかったものを思い出しながら旅できるので、結果充実した旅となります。

例)私が実際に設定したテーマ
インド旅のテーマ”屋台メシ”
ー地域により大幅に変わるインド料理に注目した食べ歩きを要所に盛り込む
シルクロード横断のテーマ”アート”
ー中国、ソ連、ペルシア、イスラム建築etc…芸術による文化の違いを目で楽しむ
モロッコ・スペイン旅のテーマ”カミサマ”
ー教会、モスク、他原住民の地元信仰etc…神に捧げる建物や場所のそれぞれの神聖さを肌で感じる
キューバのテーマ”Drink&Dance”
ーどこに行ってもいろんな種類のカクテルを隙あらば試し、暇な時間は音楽が聞こえる方へ流される
タイへの4日間弾丸旅行のテーマ”川”
ー水上マーケット、クルーズなど、とにかく川に関する場所を短い時間でぎゅっと巡る
スリランカのテーマ”世界の車窓から”
ースリランカの電車の窓から見える高原の景色は世界でも有名なので、とにかく電車移動で駅沿いの地域に行ってどうするかそこで決める

最近では、1泊2日の国内旅行なんかでもテーマを決めたりしますが、
国や期間が長くなるほど地域の違いや共通点が見れてすごく面白いので個人的にはとてもオススメです。

とんでもなく難しそうに見える長旅も、実際にやってしまうとその手軽さと気軽さにびっくりするはずです。

私はたとえ何歳からでも、どんな立場であれ誰でも1度は海外を旅してみるべきだと思っています。
旅先での未知の世界へ飛び込むワクワクと不安、そしてなんとかなる安心感、終わった後、夢を見ていたかのような感覚なのに確実に手元にある出会いと学びと思い出。

この感覚は生きてるうちに1度は味わっておいたほうがいいと思っています。
 

…ただ、そんな旅するお金なんてない。そんなに旅しているけどお金はどうしているの?

学生アルバイト時代から、社会人でも決して高所得ではない私がどうやって旅のお金を工面しているか、お金の管理方法を次章ではご紹介します。

第4章 お金はどうしてるの?:旅の予算のつくり方

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